風呂敷とモダンアートの組み合わせ
モダンアートとは近代美術を意味しており、主に1860年代から1970年代の芸術を指しています。
とはいえ現代、ひいては日常的なファッションやデザインにおける
モダンアートを分類するなら2種類です。
1つはレトロ、もう1つは斬新なデザインです。
風呂敷でもその意味合いは同様で、着物姿によく似合いそうな
レトロなデザインは多種多様となっています。
唐草模様など伝統的な柄でありながらも、レモン色や水色など
現代人が好みそうな色彩の組み合わせをしたり、
パステルカラーにしたりなどの工夫が特徴です。
一方で、斬新なデザインの風呂敷は黒無地に漢字を一文字、
筆書きで記されていたり、メタリックな光沢を放つ黒無地にしたりなど、
インパクトがあるデザインが特徴に挙げられます。
つまるところ可愛いものが前者、格好いいものが後者です。
どちらも甲乙つけがたいですが、普段使いやちょっとした
贈り物に適しているのは前者、フォーマルな場や目上の人への
贈り物に適しているのは後者となります。
前者は可愛いものの、可愛すぎて渋い色合いやデザインはなく、
後者は硬すぎて使い勝手に悩まされるのがネックです。
風呂敷の使い方は個人の自由ですが、他人との付き合いの場で使うなら
少し考えなくてはなりません。
風呂敷で芸術の秋を楽しむ方法
美術を楽しむのは芸術の秋を堪能するうえで欠かせない方針であるものの、
風呂敷で手軽にアートを楽しむ事ができます。
実は風呂敷のデザインは業者自ら手掛けるだけでなく、アーティストに依頼し
そのアーティストが手掛けたイラストをプリントアウトする品は結構多いです。
例えば、風呂敷の専門ショップである京都のれんではsakoや杉田扶実子、
赤月ルウトなど複数のデザイナーを抱えており、そのデザイナーたちが描いた
風呂敷のイラストは多彩で、人気を集めています。
そんな京都のれんでは最近新しいシリーズの商品を販売しており、
そのデザインは想像力が磨かれそうです。
「mitatemoyou」という新シリーズは古来日本から伝わっている表現で
「見立て」をテーマにしています。
風呂敷の生地は鮮やかなビビットカラーで、デザインは四角や丸が
大小さまざまなサイズで描かれています。
一瞬それだけのように思われるかもしれませんが、逆さまにしたり
半分に折ったりすれば別の表情を見せそうな魅力を楽しむことこそがポイントです。
想像力を膨らませるのもいいですが、いっそ本用の品や絵画用の品など
芸術の秋にぴったりな本や油絵などを収納するために購入するのも良いかもしれません。